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共産党議席復活で議会が変わった 愛知0→2で県営住宅修繕費を増額

予算要望書を手渡す(右から)しもおく、わしの両県議=11月30日、愛知県庁

 前回の県議選で12年ぶりに日本共産党の議席を回復した、わしの恵子(70)、しもおく奈歩(31)の両県議は、安倍政権に追随する大村秀章知事の悪政と対決し、県民の声を県政に届け、暮らしの願いを次々と実現しています。

 党が空白だった12年間の県議会は、リニア中央新幹線開発や大規模国際展示場建設、航空宇宙産業特区など、大企業優遇・大型開発優先の大村県政は「ノーチェック」でした。それが、102議席中、たった2議席ですが、大企業優先で県民に冷たい大村県政を堂々と批判。マスコミ関係者から「まともに討論する議会になった」「共産党が議席を獲得して議会が活性化した」の声が上がっています。

■ 改革実現

 議会改革の柱の一つとして、全国で唯一残されていた、県議会への請願の署名の押印義務付けも、党県議団が「憲法で保障された請願権を広く保障せよ」と追及。県民と一緒に運動し、16年9月議会で全会一致、廃止が決まりました。請願数も、2人が紹介議員になって飛躍的に増えました。

 16年9月議会では、党県議団が提出した「最低賃金引き上げの意見書」が、一部修正されたものの、全会一致で採択。共産党の訴えと県民の声が県議会を動かし、画期的な前進が築かれました。18年9月議会では「災害対策の充実強化の意見書」も一部修正の上、全会一致で採択されました。

 県営住宅や県立学校の建て替え・改修問題では、わしの県議が現地調査した結果を、県議会で追及。「県営住宅はボロボロ。至急改修を」「県立高校のトイレは和式。女子生徒は近くのコンビニを利用している」と強く求め、県営住宅の修繕費増額、特別支援学校のマンモス化や空調の改善を実現。今年12月議会では来年度から5年間で県立学校のトイレを洋式化する方針を明らかにしました。

■ 災害対策

 しもおく議員は、ブラック職場やアルバイトで苦しむ若者の声を取り上げ「働き方に苦しむ若者に相談窓口の周知」をと要求。県は若者雇用を促すポスター・チラシを配布。ブラック企業の根絶、人間らしく働けるルール作りに向けて一歩ずつ前進しています。今年の台風24号による農業被害では、被災農家への支援を県や農水省と交渉。12月議会で台風の被災農家支援の補正予算が組まれました。

 党県議団は来年度予算編成に当たり県民要求をまとめた134項目の要望書を大村知事宛てに提出。両県議は「県民要求実現へ、来年の県議選で2人の再選はもちろん、議席増をめざし全力を挙げる」と語りました。

(12月17日 しんぶん赤旗)