「憲法9条は亡くなった肉親の『遺言』」です―。「平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会」(平和遺族会)が27、28両日、名古屋市内で第33回全国総会を開きました。全国各地から63人が参加し、活動を交流し活発に討論を行しました。
島田初代会長は「国民が望んでいないのに、安倍内閣は次々と兵器を買い、海外で戦争するための準備を進めている。失った命は二度と戻らない。ふたたび戦没者、遺族をつくらないために、9条を守りいかし、必ず阻止しよう」とあいさつ。地元の安間慎愛知支部長が、地元歓迎あいさつをしました。
上田美毎事務局長が、今年度の活動を報告。今年5月に結成した福井支部の松下圭介代表世話人(80)があいさつしました。
総会で採択した決議では「戦没者遺族や空襲・原爆体験者が語り継いできた戦争の実相を通して、平和を願う圧倒的な国民の声が73年の平和を守ってきた力だと確信する」と指摘。「戦死した肉親の戦歴、軍歴を調べ、その時代を学び、いつでもどこでも体験を語り伝え、安倍9条改憲を阻止する強固な世論をつくろう」と呼びかけています。
日本共産党のすやま初美愛知選挙区予定候補が来賓あいさつ。立憲民主党や社民党、全労連など10団体からのメッセージが紹介されました。
(11月29日 しんぶん赤旗)