稲沢市で14日、第54回稲沢母親大会が開かれました。のべ100人が参加し、「改憲も戦争法・共謀罪法もやめさせ、生命や暮らし、9条を守る運動の大きな流れを進めよう」と大会アピールを採択しました。
「19時間働いて見えたもの」と題して、2児の母親(40・自営業)が体験発表しました。26歳のとき、「憧れだったパン屋」で働くことができたものの、実態は朝3時から午後10時まで働き詰めで、「半年後、出勤途中、事故にあえば仕事が休めると思って、道路に飛び出す寸前、我に返り、上司に辞めることを告げることができた」と涙ながらに語りました。「長時間労働は、仕事を辞めるという感覚さえ奪い、その後の人生を大きく狂わせます。安倍政権がやろうとしている高度プロフェッショナル制度は、こんな労働者を増やすだけ。ぜったいに止めなきゃいけない」と話しました。
大内裕和・中京大学教授は、大学生のブラックバイトと奨学金制度の実態を講演。「すべての人が学べる社会へ奨学金制度の改善と授業料引き下げが必要。消費税をあげなくても、応能負担に基づく税制強化で、社会保障や教育をよくすることができる」と述べました。
佐藤千恵子大会実行委員長は「沖縄知事選で市民が強権勢力とたたかう姿勢に勇気をもらえた。元気に立ち向かっていこう」とあいさつしました。
(10月19日 しんぶん赤旗)