名古屋市千種区で9月29日、「ちくさ反核・平和コンサート」が千種文化小劇場で開かれました。300人以上が参加し、立ち見もでるほど盛り上がりました。
核兵器廃絶を願う音楽家や市民らでつくる実行委員会の主催。1988年から毎年開催し、30回目の節目。
7年前に市民有志で結成された「ちくさの空混声合唱団」」がピアノやハーモニカ、コントラバスの演奏とともに「燈籠ながし」など4曲を合唱。名古屋民族舞踊研究「かすりの会」は先祖供養や豊穣(ほうじょう)の思いがこめられた富山民踊「越中おわら節」や沖縄民謡「安里屋ゆんた」など披露。大橋淳子さんのピアノ演奏も行われました。
シンガー・ソングライターのきたがわてつさんは、この日のために結成された「きたがわてつと共にうたう合唱団」と一緒に「ヒロシマの有る国で」や「We Shall Overcome」など歌い上げました。
長崎で被爆し、今年3月に名古屋高裁が原爆症と認定した高井ツタヱさんが「一日たりともあの日を忘れたことはない。核廃絶を一番に願っている」とあいさつしました。ミニ平和美術展も開かれました。
若尾真理子実行委員長は「核兵器のない世界の実現へ、これからも続けて行きたい」と話しました。
参加した寺尾しづ子さん(76)は「平和は対話でつくることが大事。アメリカから武器を買うことじゃない」と語りました。
(10月5日 しんぶん赤旗)