「人が大切にされる三菱電機にしよう」―。名古屋市東区の三菱電機名古屋製作所前で28日夕、退勤する労働者に「パワハラが横行する職場風土を徹底的に改善しよう」とビラを配り、労働実態アンケートへの協力を呼びかけました。
宣伝したのは、三菱電機の退職者など電機・情報ユニオン愛知支部のメンバーら6人。最寄りの駅に向かう労働者は約3000人。「お疲れさまです。電機・情報ユニオンです」と声をかけ、返信封筒をつけた「パワハラ・セクハラ・リストラ・長時間残業」アンケート130部を配布しました。
同製作所では、男性社員が長時間労働による精神疾患で2012年に自殺し、14年に労災認定されています。
三菱電機では、14~17年に5人が労災認定を受け、そのうち3人が裁量制で働いていたことが27日に判明。04年から導入した「裁量労働制」は「長時間労働の抑止と健康確保」を理由に今年3月に廃止していました。
(9月30日 しんぶん赤旗)