愛知県長久手市で21日、日本民主青年同盟尾東地区委員会と日本共産党尾張東部地区委員会が、青年の働き方学習会を開きました。
同盟員の金子遥さん(28)が、班会で「友人がひどい働き方をしている」という発言から学習会を開催することにしたと説明。「その友人は、会社を休めず参加できなかった」と話しました。
東海労働弁護団の林翔太弁護士(28)が「知っておきたい『労基法』」と題して講演。「労基法では、使用者と労働者は『対等』な立場だとしているが、実際は、給料を払う側が労働条件を出し、労働者は生活のためには受けざるを得ず、人間らしい生活を失うこともある」と述べ、労働者が法律やルールを学ぶことが必要だと強調。「自分だけで解決できなければ、すぐに弁護士や組合に相談することが大事」と話しました。
参加した青年から質問が相次ぎました。製造業で働く浅井利郎さん(27)は「土曜出勤が休日出勤から残業扱いになった。法的にどうなのか」と質問。林弁護士は「給料がきちんと割増分増加しているのか計算してみてほしい。割増率に達していなければ違法になる」と述べました。高校非常勤講師の女性(25)が部活指導で遅くまで残る先生がいる実態を話し、「ブラック部活」が話題になりました。
相談について、林弁護士は「直接事務所に来てもらうこともある。本当に被害にあっている人は休みが取れず、相談時間が取れないので、弁護団は電話で労働相談をしている」と話しました。
(10月26日 しんぶん赤旗)