NHKを考える東海の会は22日、コスタリカを訪れた元NHKアナウンサーの髙野春廣・東海学園大学名誉教授の報告会「見てきたコスタリカ」を名古屋市内で開きました。マスコミ関係者や市民ら約100が参加しました。
髙野氏は「安倍首相による憲法9条改定、自衛隊明記の動きが強まるなか、1949年に平和憲法を公布し、実際に軍隊を廃止した国の『国づくり』やマスメディアを深く知るために訪問した」と述べ、「『兵士よりも教師を』のスローガンを掲げ教育に力を入れている。GDP(国内総生産)比では日本の3倍近い8%。隣国のニカラグアが領土の一部を占拠した時も、軍事解決でなく国際司法裁判所に訴え解決した」と強調。
「メディアに対して政府や広告主が報道規制を加えることはない。日本と違って『憲法を変えて、軍隊を持とう』と主張するメディアはない」と述べ、「国民に『武器を持たないことが一番の防衛』という考えが根付いている」と話しました。
閉会あいさつで同会代表の池住義憲・立教大学特任教授は「自民党総裁選で安倍首相が3選し、改憲の動きが加速する。コスタリカの運動に学び、改憲阻止の運動を広げよう」と呼びかけました。
(9月25日 しんぶん赤旗)