愛知県内の農業、地場産業などの魅力を発見、発信しながら国会へ現場の声を届ける、日本共産党のすやま初美参院愛知選挙区予定候補は9日、第4回「愛知のミリョク発見」として、愛知県豊橋市の花卉(かき)農家を訪れ、懇談しました。しもおく奈歩県議、斎藤ひろむ市議とともに、後継者問題や災害対策・支援など国や県に対する要望を聞きました。
豊橋市では1949年から観葉植物の栽培が始まりましたが、当時は販売ルートもなく、個人で全国各地の展示会に出品していました。70年代後半に、贈答品としての需要が拡大し、生産量も大きく増え、専門的な大規模経営が定着しています。
野菜では、大葉(シソ)の全国シェアが36%(2014年)で、「あいちの大葉」としてブランド化もはかられています。
すやま予定候補らは、豊橋温室園芸農業協同組合鉢物部会の尾崎広嗣会長(56)のビニールハウスを訪れ、観葉植物のポトスを見学しました。同部会の会員は17人で、主に洋蘭やシクラメンなどが栽培されています。
尾崎さんは、ポトスは「水と太陽があれば育てやすい植物」とする一方、「外国、とくに赤道付近からの輸入品が安価なため、バレンタインデーに合わせてハート型の葉を生産するなど安いものに負けない努力もしている」と語りました。
温室栽培に必要な燃料の高騰も話題に。「アメリカと石油産出国のいざこざに日本が巻き込まれている。どうにかしてほしい。セーフティネットや制度が必要」と尾崎さん。
後継者問題では、「私の年齢は部会で下から2番目に若い。後継者不足と高齢化で同業者が少なくなっている。生産者になる魅力をぜひ若者に広めたい」。災害支援については「台風や豪雨のような自然災害でハウスが壊れたら、修理には職人が必要。被災範囲が広ければ、地元だけじゃ対応できない。非常時には他県の職人も呼ぶよう行政には対応してほしい」と求めました。
すやま予定候補は「政府は、若い就農者への営農資金を交付する制度を改悪する方針を出している。すぐ結果を出すよう求められ、ますます若者が農業を始められなくなる。困ったときには、国や県、地方自治体が協力して、すぐ支援できる体制を実現していきたい」と述べました。
しもおく議員は「農家と行政が協力して、地場産業を広める工夫が必要。農業支援を手厚くし、営業を維持していくためにしっかりバックアップしたい」と語りました。
(8月17日 しんぶん赤旗)