「生産性がないと言われようが、私はここに生きている」「みんなで生きよう」―。6日夜、名古屋市栄の交差点に、思い思いのプラカードと虹色の旗が揺れました。LGBT(性的少数者)は「生産性がない」などと寄稿した自民党の杉田水脈衆院議員の辞職を求め、約40人が怒りの声をあげました。
通りがかりに「そうだ」「あの議員はひどい」とつぶやき拍手する人、立ち止まって聞く高校生がいました。
集まりは全国の抗議行動に呼応し有志が呼びかけました。参加者は「人間を選別し攻撃する杉田議員は国民の代表として仕事をすべきでない」「杉田議員も、それを養護する自民党も許せない」などと次つぎスピーチ。
バイセクシャルという男性は「結婚していますが子どもはいない。自民党の人は生産性がないというが、それは絶対に違う。義務が果たせなくても人間として生まれた時からみなさんには権利があります」と訴えました。
重度の知的障害がある子どもをもつ大府市の木津信雄さん(54)は、「すべての人権を守るために杉田議員が即刻辞職することを強く求めます。すべての差別に反対します」。すやま初美日本共産党参院選挙区予定候補は「私たち一人ひとりの人生が大切にされる社会を私は絶対に諦めたくない。発言の撤回と発言で傷つけたすべての人への謝罪を求めます」と怒りを込めました。
東海地方で活動するLGBT当事者の団体・レインボーなごや共同代表の酒井徹さん(34)は、「杉田議員の発言に怒っているし、悲しんでいます。ここで言われていることは性的少数者が散々言われてきたこと。でも今回、大勢の人が一緒に声をあげてくれた。私たちも通りに出て大いに声を上げていいんだと励まされた。杉田は議員をもうやめやー! 全国の仲間とつながって大きく声をあげていきたい」とスピーチしました。
(8月8日 しんぶん赤旗