毎週土曜日の夕方、名古屋市栄の街角に基地のない平和な沖縄への願いが響きます。「高江・辺野古みんなの平和を守れ!名古屋アクション」。「雨にも負けず、安倍にも負けず」、風の日も雪の日も続けてきた行動は6月30日、100回目を迎えました。
アクションがスタートしたのは2016年7月。沖縄・高江の米軍ヘリパッド建設に反対する人たちが、本土から動員された機動隊などによって暴力的に排除された事件をきっかけに、「黙っていられない」と名古屋の路上に立ち始めました。
■ 不屈
数人が呼びかけた行動ですが、100回目のこの日は50人以上が参加。プラスターなどを掲げてコール、恒例の「勝利のラインダンス」、沖縄の民族衣装で踊る人も。国籍、支持政党、世代を超えさまざまな立場の人たちが集い、思いおもいの形で道行く人たちにアピール。100回を記念する横断幕も掲げられました。
呼びかけ人の一人、「命どぅ宝あいち」の新城正男事務局長(72)は、朝鮮半島で起こる平和への激動に触れ、「この流れを止めちゃならん。戦争状態を終わらせて沖縄の米軍基地、日米安保条約がいらなくなる時代をつくろう」とスピーチ。「沖縄は諦めません。諦めない限り負けはないのです。沖縄が基地のない緑豊かで、文化豊かなアジアの平和の拠点になるようみんなで力をあわそう」と訴えました。
三線をひいた山下律子さん(67)は、「沖縄の現状を本土で広げることが大事。微力だけどがんばって基地建設を止めたい」。いつもビラを配布している加藤結姫さん(46)さんは、「このアクションが、基地も戦争もない未来の世界につながると思って続けていきたい」。シンガー・ソングライターの五島良子さんは「以前は通行しているみなさんと同じ所にいた。でも沖縄が強いられてきた理不尽を知り、そこにはいられなくなった。みなさん、ぜひ気持ちだけでも共にいてください」と沖縄への思いも込めた「君知りたもうことなかれ」を演奏。すやま初美参院愛知選挙区予定候補も参加しました。
■ 激励
ビラを受け取りじっと話を聞きカンパを寄せていく人、立ち止まり拍手を送る人、うなずいていく人…。「沖縄の現状をもっと知らせて」と声をかけていく女性がいました。
呼びかけ人の一人、二村優子さん(45)は、「この空間で基地のない平和を願う心と愛とユーモアを共有したい。軍事力でないもので平和をつくっていきたい。いつか基地のない世界を実現できたら、私たちのアクションは戦争に対しての抵抗運動ではなく、平和を祝う路上パーティーとなって土曜の街角を照らしたい」と希望を語りました。
(7月4日 しんぶん赤旗)