ニュース

愛知のブドウ魅力発信へ すやま参院予定候補が農家を訪問 〝価格保障あるといい〟

ブドウ農家から話を聞く、すやま参院選挙区予定候補(中央)と内田県議予定候補(右)=15日、愛知県春日井市

 日本共産党のすやま初美参院愛知選挙区予定候補は15日、県内産業の魅力を発見・発信し、国政へ届ける「愛知の魅力発見」第3回として春日井市のブドウ農家を訪れ懇談しました。内田けん県議予定候補、伊藤建治市議らとともにブドウ栽培に携わる思いや実情、政治への要望などを聞きました。

 愛知県はブドウの生産が盛んで、巨峰の生産量は全国で4位。すやま予定候補が訪れた春日井市の大泉寺地域では十数軒がブドウ栽培をしています。

 懇談した農家の男性と母親は数種類のブドウを栽培し、直接お客さんに販売しています。男性は「親の代から畑を継ぎ、今は毎年楽しみにしてくれている先代からのお客さんがいますが、10年、20年先は見えない」と語ります。かかった経費や消費税増税分などは価格に上乗せできていないと言います。

 すやま予定候補はが「党の農政政策でも提案していますが、価格保障などが必要では」と聞くと、母親は「あるといいね」と応じました。「台風や災害でブドウ棚などが壊れたとき、使いやすい補償があると助かる」とも。

 男性は「地元の春日井に住んでいる人の生活が安定することがブドウの値段などにも影響すると思う」と話し、内田予定候補や伊藤市議らが「地域のなかで産業を育てていくことが大事ですね」と話しました。

 愛知県は農業の担い手不足を補うためとして「愛知県国家戦略特区」で外国人の就農を今年度から解禁。この問題については技術や品種が流出していくことへの懸念が出されました。

 男性は、「仕事を辞めて畑を継ぐという決断には勇気がいりました。ちゃんと品質を保ってやっていけるか自信もなかった。1回失敗しても、1年たたないとやり直しがきかない仕事です。でもそうやって親が何十年と研究し育ててきた技術を生かしていきたいと思った」と語ります。

 すやま予定候補は、「勇気ある決断がなかったら、このブドウたちと技術は失われて取り戻せないものになっていたんですね。新しく就農する人が安心して始められるような政策が必要だと思います」と訴えました。安倍政権がTPPなど農業を壊す政策を進めるなか、日本共産党が農業は国民の命を支える大事な基幹産業と位置づけていることなども紹介。「国会へ行ってみなさんの声を届けたい」と力を込めると、男性は「ぜひよろしくお願いします」と応じ、握手を交わしました。

(6月20日 しんぶん赤旗)