名古屋市内で13日、日本共産党の辰巳孝太郎参院議員を迎えた「若者国会報告会」が開かれました(民主青年同盟愛知県委員会主催)。豪雨の中、大学の新入生や就職したばかりの新社会人ら50人を超える若者が参加。「難しい政治の話が分かりやすく聞けてよかった」と大好評でした。
司会者から「安倍政権の不祥事や疑惑が次々出てくるが、いま国会がどうなっているのか分からない若者が多いと」との発言を受け、辰巳議員は「喜劇と悲劇の両側面の同時進行」を指摘。喜劇では参考人招致での柳瀬唯夫元首相秘書官の答弁をあげ、加計学園側と3回会ったことは認めたものの、それを安倍首相には報告しないという、誰が考えてもおかしいウソを、安倍首相のためにつき通していることを紹介。悲劇では、安倍首相の「お友達政治」、国政私物化の国民・国会無視をあげ、森友疑惑の公文書改ざん、自衛隊「日報」隠しなど、安倍政権の根っこにかかわる問題で政権に都合のいい資料しか出さないのは、民主主義破壊の暴挙だと批判し、国会審議の前提が壊された状況を分かりやすく説明しました。
参加者の質問に答えるコーナーでは「国会議員の1日とは」、「国会議員をやって良かったことは」、「国会議員に若者や女性を多く出すには」など多彩に。
「私の場合、仕事の8割は国会質問のことを考えている」と語り、1年の半分以上、国会が開かれ、年間100法案が審議され、共産党は6割賛成していることも指摘し、参院国対副委員長や予算委員会理事の仕事も説明して、野党からも期待されている様子を紹介。若者や女性の議会進出には選挙制度の改正が不可欠だと述べ、高い供託金が若者の立候補を妨げていることもあげ、ヨーロッパ諸国の比例選挙を紹介。安倍政権を倒すには世論と野党共闘が大事だと強調し、「働き改革」法案や北朝鮮問題も説明しました。
最後に辰巳議員は、自らの体験を語り、民青同盟盟や日本共産党に加わることを呼びかけました。参加者から3人が日本共産党に入党しました。
病院職員の女性(26)は「少し気が重かったけど、貴重な話が聞けてよかった。あきらめたら安倍さんら政権の人が喜ぶだけ。明るい未来のために声をあげ続けたい」。女子学生(18)は「テレビニュースなどでわからない国会の裏話が聞けてよかった。学内でも政治家と話す企画を計画したい」。男子学生(19)は「私たちの声が本当に政治を変えていると思った」」などの感想を寄せました。
(5月18日 しんぶん赤旗)