「命を守る医師・歯科医師として、憲法9条改定に反対します」。愛知県保険医協会は12日、名古屋市内で記者会見し、安倍首相や自民党が狙う9条改憲に反対する見解を発表。その後街頭に出て署名宣伝を行いました。
同協会の会員数は9000人を超え、県内の医科開業医の約8割、歯科開業医の約6割が加入しています。
会見には荻野高敏理事長をはじめ、10人の医師・歯科医師が参加。板津慶幸副理事長が、戦争法、秘密保護法など違憲立法を強行してきた政権に改憲する資格はないと指摘し、「9条に自衛隊を明記することは、戦後70年の日本を百八十度転換するもの。最大の人格破壊で健康を損なう戦争を、医師として許すことはできない」と話しました。
同協会は安倍9条改憲NO!3000万人署名に呼応した「憲法を守り、生かす署名」を2月から呼びかけ、この日までに1万5249人分集まったことを発表。あいち医師・歯科医師九条の会代表世話人の山内一征医師は「国会発議を阻止する力になる。同僚医師や患者さんにも呼びかけ、さらに広げたい」と話しました。
街頭宣伝には、医師・歯科医師、事務局員ら30人が参加。若者らが次々と署名し、1時間弱で65人分の署名が集まりました。
署名した大学1年の女性2人組は「戦争はいいことないよね」「自衛って言葉があいまいになってると思う」。学校帰りの高校生は「9条知ってるー」と快く署名。派手な服装の男性(21)は「僕が署名してもいいんですか」といいながら「今の政治の流れは危ない。自衛力は必要かもしれないけど、日本が攻撃用の兵器をつくることに怖さを感じる」。買い物にきた歯科衛生士の女性(21)や歯科衛生士をめざす学生なども署名しました。
(4月14日 しんぶん赤旗)