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蒲郡ミカン 魅力を発見 すやま参院予定候補が農家と懇談

 日本共産党のすやま初美参院愛知選挙区予定候補は、県内の農業、畜産業、地場産業などの魅力を発見・発信しながら国会へ現場の声を届ける「愛知の魅力発見」に取り組んでいます。2日には、蒲郡市の柑橘(かんきつ)農家を訪れ、ミカン産業の現状や国政に対する要望を聞きました。党支部の袴田富治さんの案内で農地一体を視察しました。

 蒲郡ミカンは、三河湾の温暖な潮風のなかで露地栽培と温室栽培をおこない、1年を通して出荷。高い糖度と酸味を兼ね備えた全国に誇る一流ブランドです。

■ 評判は上々

 すやま予定候補が訪れた農家では、耐震性の鉄骨ビニールハウスの中で完熟「デコポン」を栽培しています。

 農家の男性は「内袋も柔らかく、外皮をむけばすぐ食べられ、年々評判は上がっている。ハウス栽培は雪や異常気象の影響も受けにくく、安定的に供給できる。日照時間が長く、水はけもいい、ミカン栽培に適した土地で、みんな誇りをもってやっている」と説明。

 その一方で、豊作・不作の波や価格変動があり、後継者問題、ハウスの建設費、暖房用燃料の高騰などの課題を述べ、「生産が続けられるよう国になにかしら補助をお願いしたい」と述べました。

 すやま予定候補は、「価格保障」や「所得補償」など日本共産党の農業政策を紹介。「収入が安定していれば、若者もやりやすくなる。台風や雨の被害は農業にとってずっとつきまとうので、国の補助が必要。日本の農業を守るために全力を尽くしたい」と話しました。

■ TPP障害

 TPP(環太平洋連携協定)発効後8年で柑橘類の関税が撤廃されることも話題に。男性は「ミカンの木が実をつけるまでに6年かかる。今から始めようと思う人の障害になっている」。袴田さんは「輸入量の増加が国内農産物価格の低下につながり、農家の生産意欲を削いでいる。今以上の輸入増加では、ミカン産業がなくなってしまう」と述べています。

 すやま予定候補は、下奥奈歩県議が県独自の農業支援施策を求めて奮闘していることも紹介。「食料自給率が低く、あげなきゃいけないのに、安倍政権はTPPを推進し、輸入に頼ろうとしている。許せない」と応じました。

 男性は「ハウス施設さえあれば、やる気のある人はたくさんいる。魅力ある仕事。続けられるように支援してほしい」と話しました。

(3月4日 しんぶん赤旗)