名古屋駅前で10日、「在日特権を許さない市民の会」が行った街頭宣伝に、市民らが「ヘイトスピーチ(差別扇動行為)は許さない」と抗議の声をあげました。
在特会の宣伝参加は十数人。「私たち日本人は在日朝鮮人を絶対に許しませんよ。首を洗って待っていてください」「支那、中国は核兵器がなければただの野蛮な土人国家」など差別的な訴えを繰り返しました。
これに対して抗議した市民らは「安心して歩ける街に! ヘイトスピーチはいらない」「人権と尊厳を全ての人に」などのプラカードを掲げ、ヘイトスピーチの問題を知らせるブックレットを道行く人たちに配布。「がんばれ」と声をかけていく人も。
プラカードを高く掲げていた朝鮮学校教員の女性(35)は、「ヘイトスピーチを子どもたちの目に触れさせたくない。ああいう訴えに対してちゃんと反対してる人もいるんだってことが届いてほしい」
在日コリアンの大学3年生(21)は、「言いたい人には言わせておけばいいって思っていたけど、それでは差別はなくならない。いてもたってもいられなくて初めて参加しました。差別を許さない社会をつくるために一人ひとりに気づいてほしい」と語りました。
日本共産党の青木ともこ名古屋市議も参加しました。
ヘイトスピーチをめぐっては昨年6月に「不当な差別的言動の解消に向けた取り組みを推進する」とした「ヘイトスピーチ対策法」が施行されました。今年11月には在日コリアンに対する在特会のヘイトスピーチに最高裁で有罪判決が下っています。
(12月13日 しんぶん赤旗)