愛知県春日井市で10日、全国の航空自衛隊基地のなかで最大規模の弾薬を保管する高蔵寺分屯基地(同市)の撤去を求める「第34回高蔵寺弾薬庫一周平和マラソン」が開かれました。
小学1年生から83歳のお年寄りや日本在住の外国人など322人が参加。全盲の男子小学4年生も伴走者に付き添われ完走するなど健脚を競いました。
主催したのは、県平和委員会、新日本スポーツ連盟県連盟、尾張中部地域労働組合総連合など11団体でつくる実行委員会。
主催者あいさつした高橋信・県平和委員会理事長は「北朝鮮の状況や安倍首相の改憲の動きなど緊迫する情勢のなか、平和だからこそマラソンなどスポーツが楽しめます。平和をアピールしながら走ってください」と話しました。
春日井市議会は弾薬庫撤去の決議をしていて、伊藤太市長からメッセージが寄せられました。日本共産党の内田謙市議が激励のあいさつをしました。
集合・出発場所の宮前公園には、広島・長崎の原爆被災地を撮った原爆パネルを展示。ヒバクシャ国際署名コーナーも設置。参加した中高校生や外国人ランナーが食い入るように見入り、「核兵器が早くなくなってほしい」と次々と署名をしました。
女子小学生(9)と参加し完走した女性(39)は「3年連続で子どもと参加しています。趣味のジョギングで平和をアピールできて楽しいです。平和や憲法9条守れの願いを込め走りました」と述べました。
(12月12日 しんぶん赤旗)