太平洋戦争開戦から76年になる8日、「二度と戦争してはならない」と愛知県内各地で集会、宣伝が行われました。
名古屋市内の7つの九条の会は共同で、ペットボトルの中にロウソクの火をともした手作りの「ともしび」を持って、「第12回平和のともしびウオーク」を開催。小雨降る寒い中を300人以上が参加しました。日本共産党の本村伸子衆院議員、柴田民雄、西山あさみ、さいとう愛子の各名古屋市議が参加しました。
参加者は4コースに分かれ、今池西公園(千種区)を目指し、戦争の反省と安倍9条改憲阻止、平和への思いを胸に行進。「憲法9条は世界の宝だ」「アベ政治を許さない」とコールしながら行進しました。車の中から「がんばってー」と激励する声や沿道で手を振る人の姿もありました。
合流地点(今池西公園)で開かれた全体集会で実行委員長の古田剛さんは「平和憲法を守り抜くために、安倍9条改憲NO!全国市民アクションが呼びかけた『3000万署名』を草の根で地域の隅々から広げよう」と訴えました。
各地から集まった「ともしび」を囲み、「『戦争する国』へのあらゆる企みにNO!安倍政権を世論で包囲し、暴走を阻止し、退陣させる行動を強めよう」とするアピールを採択しました。
小学生の娘と昭和区から1時間半行進した母親(35)は「雨天で参加を迷っていましたが、子どもの未来のために戦争反対、改憲反対の意思を示したくて参加しました。3000万署名もママ友などに協力してもらい集めています」と話しました。
名古屋市中区栄では、愛知母親大会連絡会の16人が戦時中の招集令状「赤紙」(複製)を通行人に配布し、「安倍9条改憲NO!3000万署名」への協力を呼びかけました。
赤紙を受け取り、署名に応じた男性(68)は、「母親の兄が医大を卒業後すぐに、軍医に召集され、間もなく戦死したと聞いています。父親もシベリア抑留者でした。私自身も小学校のときから9条改憲に反対しています」と話しました。別の男性が「親が戦前生まれ。赤紙に興味がある。読んでみたい」と受け取りに来る姿もありました。
(12月10日 しんぶん赤旗)