「いい介護の日」の11日、名古屋市中区で医師、看護師、介護職員の処遇改善、社会保障の充実を求める「ドクター・ナース・介護ウエーブ」が行われ、白衣を着た医師、看護師、ユニホーム姿の介護職員ら70人が参加しました。愛知県医労連、あいち民医連、自治労連愛知県本部の3団体の主催。
集会で、西尾美沙子県医労連副委員長が「安倍首相は社会保障改善を掲げるが、悪くなるばかり。現場を守るため声をあげよう」と話しました。
愛知民医連介護部会の一川純子代表は「相次ぐ介護改悪で、サービスが必要な人が適切なサービスを受けられない。利用者の安心と安全には、キラキラ・輝く・介護職の介護3Kが必要。人手不足解消、処遇改善を訴えていきたい」。愛知社保協の西村秀一副議長は、県内2万人の特養待機者がいることを報告し、「行政の公的責任を投げ捨て、地域に医療、介護の負担を押し付ける安倍政権の改悪をやめさせ、安心の福祉を取り戻そう」と話しました。
参加者は、自作の横断幕やボードを持ち、「安心できる医療がしたい」「軍事費削って福祉に回せ」などコールしパレード。参加した病院介護士の男性(27)は、「みんなギリギリで働いている。労働環境の悪化は患者の命、くらしに直結する。人を増やして、ゆとりある楽しい介護がしたい」と語りました。
パレードの後、参加者が繁華街で署名宣伝。通行人が次々と署名し、1時間ほどで319人分が集まりました。家族で署名した女性(42)は、「出産で入院したとき、医師や看護師がいつ休んでいるのか分からなかった。人を増やして、自分の時間をもてるようにしてほしい」と語りました。
(11月14日 しんぶん赤旗)