豊かな高齢社会をめざす「第19回あいち高齢者大会」が5日、名古屋市中区で開かれました。330人以上が参加し、「世論に逆行する自公政権にストップをかけるのは、戦前、戦後を生き抜いてきた高齢者。安倍政権に反対するあらゆる人たちと手を結び運動を広げよう」の決議を満場の拍手で採択しました。年金者組合県本部、愛知社保協、愛労連など8団体でつくる実行委員会主催。
伊藤良孝実行委員長はあいさつで、「世論に逆行する自公政権にストップをかけるのは、戦前、戦後を生き抜いてきた高齢者」だと強調し、「3000万署名を地域からやり抜き、憲法改悪、社会保障改悪を強行する安倍政権、改憲勢力を押しとどめよう」と訴えました。
日本高齢者運動連絡会顧問の篠崎次男氏が「老後生活と地域の求める高齢期運動」と題して講演しました。社会保障の相次ぐ改悪により、介護の現場から『人の心』が消されようとしている。年寄りを相手にすればするほど憎しみに変わるほど過酷な現場に変質している」と強調。現代の高齢期問題は、経済、健康、孤独、人間関係などが複雑に絡み合っていると指摘し、「高齢期は青壮年の未来の姿。すべての年代につながる。自信をもって協同していこう。年金と同時に国保や介護、医療の運動も展開しよう」と訴え、仲間づくりの重要性を話しました。
稲沢市から参加した日比静夫さん(85)は、「ひとりぼっちをつくる社会は絶対にあっちゃいけない。地域の組織づくりの重要性を感じた。実践していきたい」と話しました。
講演に先立ち、医療従事者らでつくる混声合唱団「マ・モルテ」が介護現場のリアルな様子をうたった4曲を披露。分科会では、「新聞は衆議院選挙をどう報じたか」「安倍政権でどうなる介護」など8分科会に分かれ学び合いました。
(11月10日 しんぶん赤旗)