日本共産党の志位和夫委員長は12日、札幌・名古屋両市で街頭演説を行い、メディアの序盤情勢調査で自民・公明が「安定多数」を獲得するとの予想が報じられたことを受けて、「選挙戦はこれからが正念場です。安倍暴走政治に退場の審判を下すために、市民と野党の共闘の勝利、比例での共産党躍進―二つの力を合わせてたたかい抜き、勝利をつかみとりましょう」と熱く訴えました。
志位氏は、メディアの調査について「新聞各紙が、自公が『安定多数』をとるとの予想を書いていますが、そんな結果を絶対に与えてはなりません」と訴えるとともに、「これは、『希望の党』が野党共闘に分断と逆流をもたらした結果、自公が“漁夫の利”を一時的に得ているだけです。自公が強いわけではありません。安倍内閣支持率は引き続き落ちています。打ち破ることは可能です」と指摘しました。
そのうえで志位氏は、野党勢力の候補者一本化が全国289の小選挙区のうち249で実現し、共産党が67で候補者を取り下げて、一本化に貢献したことを紹介し、共闘の必勝を呼びかけました。
同時に、志位氏は、「政党を選ぶ比例代表選挙では、どうか日本共産党と書いていただく方を広げに広げてください」と力説し、次のように訴えました。
「安倍暴走政治と正面対決し、外交、経済、原発、憲法、核兵器など、あらゆる問題で、自民党政治に代わる新しい日本の展望をさし示している日本共産党を伸ばすことこそ、安倍政権への一番の痛打となり、日本の政治を良くする一番の保障になります」
「3年前の総選挙で共産党は21議席へと躍進させていただきました。この力があったからこそ、私たちは市民と野党の共闘に踏み出し、その前進に貢献することができました。この党をもっと伸ばすことが、共闘をさらに発展させ、日本を変える力となります」
志位氏が、「『比例は共産』の声を広げに広げてください。安倍政権を打倒し、新しい政治、新しい日本をつくりましょう」と呼びかけると、両市で訴えに耳を傾けた聴衆は「がんばれ」の掛け声、盛大な拍手と歓声で応えました。
(10月13日 しんぶん赤旗)