ニュース

看護師増員・待遇改善を 医労連がキャラバンで訴え

 安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善を求める、愛知県内のキャラバン行動(愛知県医療介護福祉労働組合連合会主催)が2日昼、名古屋市中区栄のデパート前でスタートしました。

 日本医療労働組合連合会の呼びかけた「いのちをまもる全国いっせい地域キャラバン行動」に呼応したものです。11月末まで、国会請願署名(県内目標12万人以上)や宣伝、地方議会への請願・陳情、医療関係団体への訪問・要請に取り組む予定です。

 残暑の中、白衣を着た組合員30人が参加。看護師、介護士らがリレートークをおこない、「看護師不足により、7割以上の看護職員が慢性疲労になっています。医療ミスが懸念されます。国民のいのちと健康を守るために、看護、介護職員を大幅に増やす必要があります」、「安倍政権は社会保障費を大幅に減らし、国保料、保険料など国民に重い負担を押しつけています。力を合わせ、患者、利用者の自己負担を減らしましょう」と署名を呼びかけました。

 通行人が次々に足を止め署名していきます。義母が介護施設に入所している女性(57)は「施設職員は認知症の義母を親切に介護していただいていますが、給料や休暇など一般企業より待遇が悪いと聞きます。国や自治体の責任で改善してほしいです」。看護師をめざすという女子高校生(16)は「叔母が看護師をしています。叔母のように人のために役立ちたいと思います。私が看護師になった頃には長時間労働がなくなっていてほしいです」と話しました。

 夜勤明けで豊橋から参加した女性看護師は「夢をもって就職した若い看護師が『仕事がきつい。体がもたない』と数年で次々と辞め、看護師不足が慢性化しています。深夜に何人もからナースコールが鳴ります。少しでも早く駆け付けたいのですが、少ない夜勤の看護師体制では無理です。これから高齢者が増えて看護師が多く必要です。待遇改善をしないと増えないです」と語りました。

(9月5日 しんぶん赤旗)