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事故起きてからでは遅い 名鉄佐屋駅を本村議員が視察

 「事故が起きないと改善されないのでしょうか」―。愛知県愛西市の名鉄尾西線「佐屋」駅を利用する住民らから悲痛な声が上がりました。日本共産党の本村伸子衆院議員が12日に佐屋駅のホームやロータリーなどを視察し、住民らと懇談した時のことです。河合克平、加藤敏彦市議が同席しました。

 愛西市を代表する佐屋駅は、平日最大3500人、休日2000人が利用します。駅舎は片側にしかなく、駐車場を利用する車と、歩行者が譲り合いながら通行します。駅前の道路はトラックの交通量も多く、朝は車が数珠つなぎ。踏切の上で車が止まるなど非常に危険な状態です。

 日本共産党佐屋西支部が2013年1月に実施したアンケートでは改善を求める声が多数寄せられました。党議員が市議会で取り上げ、前市長も危険だと認め、駅周辺道路の改善を約束。市は14年に名鉄に改善を申し入れ、名鉄は15年10月に駅舎の改善などを回答していますが、進展していません。

 河合議員は「安全で利用しやすい佐屋駅に」と、東乗降口の新設、駅から北へ抜ける道路の新設、細い通学路への車の通行禁止、駅付近の街灯の増設などを提案しています。

 同日開かれた「愛西市をよくするみんなの会」主催の住民懇談会では、「高校が近くにあり、学生も多い。事故がないのが奇跡」(80歳の男性)、「8両編成なのに、ホームの屋根は2両分しかない。雨の日は、ホームに入らず改札に人がたまる。通行する車も近いので怖い」(27歳の女性)など切実な声が出されました。

 本村議員は、「事故が起きてからの対策では遅い。一刻も早く改善が必要。衆院国土交通委員会でも取り上げたい。みなさんの貴重な意見、要望を名鉄や国にも届けるようにします」と話しました。

(8月18日 しんぶん赤旗)