愛知県南知多町の内海(うつみ)海水浴場で16日、日本福祉大学の学生らが「ヒバクシャ国際署名」に取り組みました。同大学の原水爆禁止実行委員会の呼びかけで1990年から「海の日」前の日曜日におこなっています。今年は卒業生を含め12人が参加しました。
初めて署名宣伝に参加した学生は上級生や卒業生と組になり、「広島・長崎両市長やノーベル賞を受賞した益川敏英さんらが賛同者になっている署名にご協力をお願いします。いただいた署名は国連に届けます」、「今月7日、国連で核兵器禁止条約が採択されましが日本は不参加です。日本政府の姿勢を変えるため署名が力になります」と訴えました。
若者グループや子ども連れの海水浴客らが次々と署名しました。名古屋市から孫と海水浴に来ていた白神佳恵さん(62)は「被爆国の日本が条約交渉の会議に参加しないのは納得できないです。アメリカの核兵器に頼り、原発再稼働や外国に武器を輸出するとか、安倍首相の政策は嫌ですね」と話しました。
3人組の若い男性グループは「戦争になったら俺ら若いものが戦場に行く。戦争も核兵器も反対」、「俺の署名が国連に届くのか。いい運動をしているな」と話しながら3人とも署名しました。
初めて署名宣伝に参加した2年生の女子学生は「最初は何を話していいかわからなかったのですが先輩に励まされ訴えました。私の組だけで30人を超える人が気軽に署名してくれてうれしかったです」。昨年に続いて2回目の参加の3年生は「昨年は先輩が訴え、僕は付いて行っただけでした。今年は学内で事前学習をして安倍政権の姿勢などを話すことが出来ました」と語りました。
4年生の男子学生は「長崎で開かれる原水爆禁止世界大会には、1年生ら多くの学生を誘って行きたいと思います。原爆被災者の話を聞き、大会で学んだことを帰ってから学内で伝え、ヒバクシャ国際署名を学内外で広げたいと思います」と話しました。
(7月19日 しんぶん赤旗)