愛知県労働組合総連合(愛労連)は14日夜、中央最低賃金審議会の目安決定(今月末予定)を前に名古屋駅前で最低賃金の大幅引き上げを求めて1時間半にわたって宣伝しました。「最賃1500円に」と訴える青年有志で結成されたエキタス東海も宣伝に加わり、組合員ら50人以上が参加しました。
愛知県の最低賃金(時給)は845円。週5日、8時間働いても月額15万円にしかなりません。参加者は「どこでもだれでも1500円」「生活苦しいヤツは声あげろ」と書いた大横断幕やパネルを掲げ、駅利用者に「いますぐ1000円、めざせ1500円」とアピールしました。
リレートークで次々とマイクを握り、愛労連の榑松(くれまつ)佐一議長が「最賃上がれば、正社員の給料も上がる。先進国で日本は最低水準。若者が自立して生活するためにも大幅な賃上げをしよう」と呼びかけました。
自治労連県本部の長坂圭造副委員長は「非正規労働の多くが最賃が基準になっている。景気回復には、最賃大幅引き上げ、労働者全体の賃上げが不可欠」と訴え。エキタスのケータさん(大学2年)は「時給1500円は、大人だけじゃなくて、学費や交通費など学生も必要な金額。ぜいたくしたいわけじゃない」と訴えました。
1時間半の宣伝に、立ち止って聞く人の姿もあり、「愛知県って最賃いくらなんだろ」「時給1000円ないぞー」と声が上がりました。カメラで撮影する人に、エキタスの熊谷茂樹さんは、「どんどん撮ってSNSで拡散して。みんなで一緒に最賃あげていこう」と呼びかけました。
(7月16日 しんぶん赤旗)