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ヒアリ対策 要望聞く 名古屋港管理組合に共産党

 
 名古屋港で強い毒を持つ南米原産のヒアリが見つかったことから、日本共産党の愛知県議団、名古屋市議団、弥富市議団は5日、名古屋港管理組合(管理者・大村秀章県知事)に、住民の不安解消、港湾労働者の安全確保など緊急の申し入れを行い、管理組合職員と懇談しました。もとむら伸子衆院議員が同行しました。

 ヒアリは輸入や飼育を規制する「特定外来生物」に指定。刺されると息苦しさやめまいをおこす場合もあり、海外では死亡例も報告されています。名古屋港では6月27日、鍋田ふ頭コンテナターミナル(弥富市)で7匹のヒアリが発見されました。

 もとむら議員、わしの恵子、下奥奈歩の両県議らは、管理組合の発見後の迅速な対応に敬意を表した上で、侵入を水際で防ぐためコンテナターミナルをはじめ関係個所の継続調査と必要な駆除対策、港湾労働者や来港者に発見時の対応や刺された際の対処法など必要な情報の周知などを要請。調査・駆除にあたる職員や現場作業の港湾労働者の安全確保、国、県、関係自治体等と必要な情報共有と総合対策をたてることも求めました。

 港営部長らは「鍋田ふ頭以外のコンテナターミナル、来港者が多いガーデンふ頭の水族館(名古屋市港区)や新舞子マリンパーク(知多市)の周辺は調べたが見つかっていない」、「全コンテナのチェックは無理。荷主の関係でコンテナの蓋を空けて中を検査することができない。今回もコンテナの外にいたのを発見した」と答えました。

 もとむら議員が「国や自治体への要望」を聞くと、港営部長らは「風評被害を含め、来港客や入港船の減少など影響を避けなければならない」「外来種のアリの駆除は生態系の関係で環境所の担当。駆除や被害にあった場合は県や名古屋市の保健所が対応する。関係機関が連携する必要があり、環境省がイニシアチブをとって迅速な対応をしてほしい」と述べました。もとむら議員らは関係省庁、行政機関に伝えると応じました。

 申し入れには田口一登、山口清明、さはしあこ、くれまつ順子、高橋ゆうすけ、柴田民雄、藤井ひろきの名古屋市議、那須英二弥富市議も参加しました。

(7月7日 しんぶん赤旗)