国民平和大行進(東京―広島コース)が5月31日、愛知県入りし、学校法人桜丘学園(豊橋市)で歓迎集会が開かれました。同学園教職員組合の主催。高校生の和太鼓や吹奏楽の力強い演奏で、約300人の行進参加者を迎えました。
同学園は1989年に市民と共同し、「広島の「原爆の火」を保存する「平和の塔」を設置。翌年から毎年歓迎集会を行なっています。
市川善康教職員組合委員長は、「平和は誰しもの願い。考え続けることを大事にし、歴史を教えることを大切にしたい。先はまだまだ長いが、元気に行進してください」と歓迎の言葉を述べました。
生徒代表の3年生の女子生徒が「修学旅行の沖縄で、戦争の悲惨さ、平和の尊さを学びました。私達が未来のために出来ることは、平和を忘れず、守り、訴えること。そのために平和活動を続けていきたい」とあいさつしました。
学校を代表して桜丘高校の伊藤浩光教頭は、昨年の行進から政治が大きく動いているとして、「法律と呼べるかもわからない『共謀罪』法案が作られようとしている。市民、平和、環境団体でも主観的な捜査が行なわれる。子どもたちの平和を愛する心、真実を見る目を育てていきたい」と話しました。
全国通し行進者の西田重好さん(63)は、「憲法施行70年。世界に羽ばたく9条を守るため、高校生の熱い思いに負けないようがんばりたい」と述べました。
この日は、静岡県湖西市の引継ぎ集会、桜丘学園までの12・6??をのべ1200人が行進。沿道で137人が「ヒバクシャ国際署名」をしました。行進初参加で署名に取り組んだ豊橋市の男性(25)は、「10人に署名してもらい、元気付けられました。平和運動に終わりはないと思う。若者の力で続けて行かなきゃいけないことを実感しました」と話しました。
(6月2日 しんぶん赤旗)