市民と野党の共闘で安倍政権を終わらせ、個人の尊厳を擁護する政治の実現をめざす再出発の場にしようと「市民連合@愛知」が28日、名古屋市でシンポジウム「RE:START」を開催。会場いっぱいの約350人が参加しました。
野党各党があいさつ。日本共産党の穀田恵二衆院議員は、「市民と野党は大義の旗を掲げ、一緒に国民的運動を進める新しい到達点にいる。暴走極まる安倍政権打倒へ、ともにがんばろう」と訴えました。民進党の近藤昭一衆院議員は、「改憲を許さないためにも野党共闘は絶対に必要」。自由党の玉城デニー衆院議員は、「共謀罪」の強行を許さず「自由に声をあげられる正しい社会を」と語りました。社民党の吉田忠智党首からメッセージが寄せられました。
市民連合の中野晃一上智大学教授が講演。市民と野党が違いを超え尊重しあい手をつないだ昨年の参院選の成果を強調。自民党の前回衆院選での絶対得票率は24%。「残り75%の人たちにどう働きかけていくかが大切。衆院選挙区で、安保法制廃止、共謀罪阻止などの合意をつくり、市民が立憲野党を後押しして議席をとる必要がある。安倍政権と別の道を、立憲野党とつくっていこう」と呼びかけました。
パネルディスカッションでは、「@愛知」呼びかけ人の新美加寿奈さんが、「選挙に向けて普段から地道な働きかけを積み重ねることが大事」と話し、大学4年生の玉置文弥さんは、「骨はおれるが一人ひとりに問いかけ、一緒に考えていきたい」。市民連合みえの森原康仁三重大学准教授は、「分断を乗り越え、手をつなぐために4野党と市民がともに行動を積み上げていくことが大切」と語りました。
(5月30日 しんぶん赤旗)