日本共産党の志位和夫委員長は20日、名古屋駅西口で街頭演説を行い、「衆院選では野党と市民の共闘の勝利、日本共産党の躍進で、憲法破壊の暴走を進める自民・公明とその補完勢力を少数に追い込み、安倍政権を打倒しましょう」と呼びかけるとともに、大激戦の東京都議選への支援を訴えました。衆院選比例・小選挙区予定候補の紹介に続き、市民や弁護士がスピーチ。真夏日の日差しの下、駅前をぎっしり埋めた聴衆から盛んな拍手と歓声が起こり、熱気にあふれました。
志位氏は、自公維による「共謀罪」法案の強行に強く抗議。野党の追及で法案はボロボロになっているとして、「『共謀罪法案は廃案』の声を国会に集中してください」と訴えました。
志位氏は、憲法9条に自衛隊を明記する改憲を行うとする安倍晋三首相発言の本質が、戦力不保持を定めた9条2項を死文化させ、自衛隊の海外での無制限の武力行使を可能にすることにあると告発。「2項にこそ9条の命があります。2項が死文化すれば9条は9条でなくなってしまいます。こんなことは絶対に許すなの声を上げましょう」と力説しました。
志位氏が「戦後の日本の平和の歩みを支えてきた9条が初めて公然と壊されようとしています。安倍政権による憲法破壊から、世界に誇る9条を擁護する国民的大運動を起こしましょう」と訴えました。
「野党と市民の共闘の勝利と日本共産党の躍進を必ず勝ち取らせてください」。志位和夫委員長が力を込めて訴えた、20日の名古屋駅西口での街頭演説。島津幸広、本村伸子両衆院議員と中野武史比例東海ブロック予定候補に続き、市民のスピーチで聴衆をわかせました。
本村氏が予定候補者を代表して決意表明し、「共産党国会議員団はみなさんの願いを届ける貴重な議席です」と訴えると、聴衆からは「いいぞ」の声と拍手。青年グループ「ストップ イット アベ 名古屋アクション」の斎藤蝶一郎さんは「次の衆院選で市民と立憲4野党の共闘を必ず実現し、政権交代させよう」と訴えました。
「共謀罪」法案について、岐阜・大垣警察署による市民監視事件で被害者弁護団の樽井直樹弁護士は「自由にものが言え、行動できる民主主義を奪う共謀罪法案を、市民と野党が力を合わせ成立を阻止しよう」と呼びかけました。
(5月21日 しんぶん赤旗)