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「過労死社会は許しません」メーデーで遺族訴え

 
■ 「名古屋過労死を考える家族の会」代表 内野博子さん

 トヨタで働いていた夫の過労死認定訴訟で過労死が認められ、10年がたちました。いくつもの過労死裁判を支援してきましたが、過労死は一向になくなりません。

 政府の「働き方改革実現会議」で時間外労働上限を100時間未満としました。上限を100時間とするということは、法律で過労死を認めることです。

 この「実現会議」には、過労死を考える家族の会のメンバーは一人も入っていません。全国過労死を考える家族会の役員は「一番過労死を知っている私たちを入れてくれないのはなぜなのか」と言っています。

 先日トヨタの下請けで残業時間100時間未満で労災認定されました。岡崎の高校教師の裁判も100時間未満で勝ちました。これらも上限規制が100時間になったら、認められなかった可能性もあります。

 これ以上、家族の暮らしを壊し、悲しみを引き起こすことは許せません。

(5月2日 しんぶん赤旗)