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駅ホーム柵増やして 名古屋・愛視協など集会

 
 障害者が安心して列車を利用できるよう駅ホームに可動式柵を―。愛知視覚障害者協議会(愛視協)と視覚障害者の権利を守る運動を支援する会は19日、名古屋市内で「ホームで命は落とさない集会」を開きました。

 昨年秋から視覚障害者が駅ホームから転落し死亡する事故が相次ぎ、全国の障害者団体や支援者が「ホーム柵」の設置を求め署名や宣伝を繰り広げ、国土交通省は2020年までに1日乗降客10万人を超の駅にホーム柵設置の方針を明らかにしました。

 集会で愛視協の梅尾朱美会長は「愛視協は7784人分の署名を集め国交省に提出し交渉をおこなってきた。私たちの運動が国や鉄道会社を動かし始めた。障害者が安全に、安心して歩行・移動できるよう学び、考え、交流し運動を広げていこう」と述べました。

 参加者から「JR東海は名古屋駅の新幹線や金山駅の東海道線に設置をするが、私たちはほとんど利用しない。買い物や病院通いに日常的に利用する駅に優先して設置してほしい」、「JR東海は無人駅を増やしている。今までは駅員が親切に案内してくれたが、今後はどうなるか心配」、「国や自治体は鉄道会社まかせでなく、補助金を出して促進してほしい」などの意見が出されました。

 ?木輝雄弁護士が「JR東海といかにたたかい、運動をどう前進させるか」と題して講演。?木氏は東海道新幹線公害訴訟弁護団としてJR東海との裁判について報告し、「泣き寝入りせず、住民が運動を起こすことが社会を変える力になる。国民、住民、被害者が主権者として声をあげよう」と強調しました。

(3月22日 しんぶん赤旗)