「トヨタは内部留保を活用しろ」、「8時間働けばまともに暮らせる賃金保障を」―。トヨタに社会的責任を求める「第38回トヨタ総行動」が20日、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社前で行われ、500人の声が響きわたりました。
県内各地で早朝宣伝し、午後には豊田市内で決起集会、デモ行進をしました。主催は愛知県労働組合総連合(愛労連)などでつくる実行委員会。
決起集会で榑松(くれまつ)佐一・愛労連議長は「トヨタに部品単価の大幅引き上げを求め、全労働者の賃金を改善しよう」と強調。全労連の小田川義和議長は「大企業は軒並み低額回答で波及効果をもたらすものではない。内部留保を地域、労働者、下請けに活用しろと意気高くたたかおう」と訴えました。
名古屋高裁でトヨタ系列の下請け会社に勤めていた三輪敏博さん(当時37)の突然死を過労死と認めさせた妻の香織さんが「時間は戻せない。誰もが健康で働ける世の中に、国と企業が改善していくことを強く望みます」と述べました。JMITU、愛商連、東京公害患者と家族の会が決意表明しました。
参加者は「賃金引上げ、非正規の均等待遇は緊急課題。大企業の社会的責任を求める」とする集会決議を、参加者全員で「大幅賃上げ」と書いたボードを掲げ採択しました。
(3月21日 しんぶん赤旗)