あいち九条の会は18日、名古屋市中区で「結成12周年のつどい」を開きました。地域、職場会代表ら100人が参加し、草の根で広がる九条の会運動を倍増させようと申し合わせました。
代表世話人の水田洋さん(98)は、しっかりとした足取りで登壇。「非合理主義で改憲に突き進む安倍政権を打破しなければいけない」と強調。戦前の自身の体験を述べ、「先輩たちが治安維持法で次々と逮捕された。戦前に戻す『共謀罪』を絶対に阻止しよう」と訴えました。
代表世話人でもある小林武・沖縄大学客員教授が「安倍非立憲政官と日本国憲法―沖縄は問いかける」と題して講演。小林氏は、1959年の米軍機が小学校に墜落事件にふれ、「あの時の不条理から現在まで何も変わっていない」と指摘し、「県民の苦悩はいっそう深化している」と述べました。「非立憲主義による改憲は、憲法の本質を転換させるものであり、憲法に対するクーデターだ」と糾弾。「9条を守る一点に結集し、揺らぎのない運動に広がっている支持を確信にしていこう」と話しました。
伊藤耕二事務局次長が12年の活動経過を紹介。昨年11月3日の「県民のつどい」に2000人が参加したことをあげ、「情勢にかみ合った活動を支える体制づくりが求められている」と話しました。加藤洪太郎事務局長は「九条の会の運動が、改憲阻止へ重要な役割を担っている。草の根の底力に自信を持ち、会の運動を倍加させよう」と呼びかけました。
各地の九条の会代表が報告。春日井市の男性は、「成人式会場前でのシール投票に若者が真剣に答えてくれた」、瀬戸市の男性は「全戸配布ニュースを発行し続けて42号になった」と話しました。
(2月24日 しんぶん赤旗)