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よりよい保育みんなでつくろう 全国保育問題研究プレ集会

 
 愛知県で15年ぶりに第56回全国保育問題研究集会6月9日~11日)が開かれます。同集会実行委員会は12日、東海市で手作りのプレ集会を開きました。愛知・岐阜・三重3県だけでなく、長野や東京・大阪などからも保育士や関係者、保育学生ら423人が学び合いました。

 亀谷和史実行委員長は「学び、つながり、意見の違いを認め合い、みんなでよりよい保育をつくっていきましょう」とあいさつしました。
 午前は、西川由希子・京都華頂大学教授が「子どもの思いにこころを寄せて」、けやきの木保育園の平松知子園長は「誰もが保育でしあわせになる」と題して講演しました。
 西川氏は、「年齢に合わせた保育ではなく、発達に合わせた保育をしよう」とよびかけ、「その子がこれからできるようになっていくことは何かを把握するために、発達の学習がある」と強調しました。平松しは、保育制度の転換期に求められる保育とは働く親の権利を守ることと子どもの豊かな発達保障だと指摘し、「自分が感じる『しんどさ』を一つずつ克服していこう。自分らしさにこだわることを大事にしよう」と述べました。

 集会に先立ち、有志による郡上踊りや歌「命どぅ宝」が披露されました。全国数回でもおこなうために、引き続きメンバーを募集し、練習に励みます。
 参加者は憲法と平和、保育実践、絵本の魅力、人形作りなど七つの分科会で交流・学習しました。「踊りとあそび」の分科会では劇団風の子の西川典之さんが「保育士の遊び心を育みたい」とさまざまな遊びを伝え、参加者は手をつなぎ鬼など夢中になって遊びました。

 集会に参加した女性栄養士(28)は、「子どもの力に毎日学ばされています。一人ひとりに向き合った離乳食、ごはん作りのために学習は欠かせません」と語りました。
 亀谷実行委員長は「先刻集会では、初参加の人にもよびかけ、1000人以上を目標にしています。保育に思いを寄せるすべての人がつながり、質の高い保育ができるようにしたいですね」と述べています。
 第56回全国保育問題研究集会は、6月9日~11日、東海市の芸術劇場や日本福祉大学東海キャンパスなどで行われます。参加はインターネットhttp://zenhomon.jpから申し込むことができます。
(2月17日 しんぶん赤旗)