名古屋市長選挙(4月9日告示、23日投票)で「市民が主人公」の市政を目指す、革新市政の会は7日、名古屋市内で団体地域代表者会議を開き、41団体・地域から75人が参加。「行革推進、福祉切り捨ての河村市政を変えるチャンスだ」と話し合いました。
矢?正一代表は「国の悪政にきっぱり、ものを言い、住民の暮らしの防波堤となる自治体づくりが求められている。河村たかし市長は市民の願いを無視した市政を続けている。市民の声を聞き、市民要求を実現する市政をつくろう」と話しました。
■ 河村市政8年とは
日本共産党の山口清明市議は、「河村市政の8年間はなんだったのか』と報告。市長が重点施策と強調する市民税『減税』は一律減税で、庶民にほとんど恩恵がなく、納税額の多い大企業・金持ちほど恩恵のある「金持ち減税」で格差拡大を助長しただけだと批判。市も「経済効果はない」と認めています。
では「減税」の真の目的は何か。河村市長が「減税するといや応なしに構造改革が始まる」と明言しているように、意図的な財源不足をつくりだし、行政改革の名で福祉切り捨て、市民負担を強行していることを指摘し、「『減税』のねらいは行革と福祉切り捨てだ」と批判。「河村市長のパフォーマンス優先の市政は市民、行政に混乱と混迷を招いている。市民と共の同を広げ、市政を変えるため全力をつくす」と語りました。
■ 岩城氏と意見交換
蛯原京子事務局長が市長選に立候補を表明している前副市長の岩城正光弁護士と意見交換を報告。「共感できるものも多いが意見の違いもある」と述べ、17日の岩城氏の政策発表会を受け、21日に開く臨時世話人総会を開き対応を判断するち述べました。河村市長や各党の動向や共闘・共同の課題は予断を許さない状況。会はどのような形になっても、市民要求に根ざした、住民が主人公の市政実現をめざす」と述べました。
岩城氏と意見交換をしている参加者から「岩城氏と懇談し、国保問題について話し合った。岩城氏は高い保険朗や保険証取り上げ(資格証明書発行)に理解を示し、『減税の財源のための市民負担はいけない。減税はやめるべきだ』と話した」。「岩城氏との協議で、市職員の削減で、現場が疲弊している。改善したいと言っていた。共感できる」、「大企業がもうかる大型開発ばかりやる市政はいかん。敬老パス充実や地域商店街を活性化のため、市政を変える必要がある」などの発言もありました。
河村市長は9日、正式表明ではありませんが、出馬する意向を表明しました。
(2月11日 しんぶん赤旗)