あいち被爆者支援ネットは25日、名古屋市内で「ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟名古屋地裁判決報告と被爆者を励ます集い」を開きました。
支援ネットは12年前に結成され、毎年「被爆者を励ます集い」を開催。今年は被爆者11人を含め60人が参加しました。
愛知訴訟弁護団の伊藤勤也弁護士は地裁判決(9月14日)で2人が原爆症と認定され、棄却された2人が控訴したことを指摘し、控訴審勝利に全力をつくす」と述べました。
裁判をたたかった森敏夫さん(91)、川本信夫さん(84)、高井ツタヱさん(79)が参加。原爆症と認定された森さん、川本さんが裁判支援に感謝を述べ、「私のような犠牲者を再び出さないため憲法9条は絶対に守りたい」。慢性甲状腺炎が原爆症と認められなかった高井さんは「被爆者として71年、差別や偏見のなか苦難に道を歩いてきた。控訴審とともに、核のない世界、戦争にない世界をめざして、命果てるまでがんばりたい」と語りました。
参加者はグループに分かれ、食事をしながら被爆体験を聞くなど懇談しました。
被爆体験を聞いた女性(27)は「新基準の対象外とされた被爆者を認定する判決が全国各地で相次いでいる。国は被爆者の立場にたった原爆症認定制度の抜本的な改正をするべきだ」と話しました。
(12月27日 しんぶん赤旗)