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共同の歩み 衆院議員・比例東海ブロック 本村伸子さん(中)

 
 2014年12月の衆院選で初当選した本村伸子議員(44)は、希望して国土交通委員会に所属。初質問からリニア中央新幹線問題を一貫して追及してきました。

■ 初質問が評判に
 初質問にたったのは15年3月2日。JR東海が住民の声を無視して進めるリニア計画の問題点を指摘し「工事着工は認めるべきでない」と迫りました。「大深度地下」と呼ばれる地下40?より深いところなどでおこなう工事について、JR東海が地上に住む住民の所有権が消滅するような説明をしていると追及。国交省側は、所有権は消滅しないと認め「分かりやすい説明をするよう指導する」と答えました。「いい質問だ」と他党議員からも声がかかりました。
 本村さんは、「多くのみなさんに支えられての質問づくり。草の根のネットワークのある日本共産党だからできた質問だと思います」と振り返ります。
 努力してきたのは、「現場の声をリアルに届けること」。議員になって1年11カ月の間に、リニア沿線の1都6県すべてに足を運びました。現地調査をおこない、住民の声を聞きとり、政府にその声をつきつけてきました。
 16年3月の衆院国土交通委員会では、リニアが通る岐阜県恵那市の地権者から聞いた声をもとに追及しました。「ウランが出てきたらどうするの」との地権者の質問に、JR東海の職員がルートが直角に曲がってウランを避けるとデタラメな説明をしていると告発。消費者契約法違反で契約無効になることを消費者庁も認めました。
 地権者は、「JRの態度に憤慨していました。本村さんは話を聞きにきてくれ、私が言ったことをそのまま国会で代弁してくれた。国会議員としてとても信用できます。こういう人をまた国会に送りたい」と語ります。
 本村さんは、「リニアは自然を破壊し、生活を破壊し、実験線では健康被害も出ています。現地の住民の声をまったく聞かず、3兆円もの公的資金を投入して計画を進めることは許されない」と語ります。

■ 先輩議員に学び
 1期目から周囲も驚く行動力とパワーを発揮する本村さん。その姿勢は、八田ひろ子元参院議員から受け継いだものです。
 本村さんは1998年から6年間、20代から30代の時期に八田議員の秘書を務めました。質問準備のために議員会館に寝泊まりしたり、若手秘書同士で理論学習に取り組んだりしたことも。「一時は親とよりも一緒にいた」という八田さんから多くを学びました。
 「八田さんは、『現場の声をつかまなければ、論戦でうち勝つことはできない』『現場のみなさんががんばっているから、論戦できるんだ』とよく話していました。どんなことにも『やります』と手をあげて私たちを驚かせました」と言います。
 自衛隊がイラク戦争に加担することは許されない、憲法9条違反だと追及した八田議員の質問を鮮明に覚えています。「八田さんも先輩議員から学んだことを実践していた。私利私欲なくがんばる共産党国会議員の伝統を引き継いでいるんだと感じます」(つづく)

(しんぶん赤旗)