愛知県豊橋市で6日、金子勝・立正大学名誉教授の憲法講座が10年の節目を迎え、最終講座を開催しました。実行委員会の主催で、2007年11月から始まり、47回目。最後を惜しむように180人の市民が参加しました。
金子氏は、「21世紀の人類の理想と日本国憲法」と題して、ユーモアを交えながら講演しました。日本国憲法と自民党改憲草案を比較しながら、「憲法は、構成要素すべてで戦争を拒否している『平和の団塊』」と強調。「前文と9条は人類の導きの星であり、侵略戦争・自衛戦争を容認する国を作ろうとすることが時代錯誤。改憲勢力の牙城を崩すためには、政党のわがままを許さない市民の声を大きくしていかなきゃいけない」と語りました。
講演に先立って、絵本作家の、あおきひろえさん(大川亭ひろ絵)が、落語演目「冷蔵庫哀詩」(作・桂小春団治)を披露。会場は笑いと拍手に包まれました。
実行委員会代表の垣内暎恵さん(73)は、10年の歩みを紹介し、「あっという間の10年だった。講座は最終ですが、平和を願う市民のみなさんと引き続き安倍暴走政治に立ち向かっていきたい」とあいさつ。10回ほど参加してきたと話す女性(70)は、「憲法の大切さを改めて学ぶことができた。終わるのは本当にさみしいです」と語りました。
(11月8日 しんぶん赤旗)