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人の絆と支援を紡ぐ 愛知で介護労働者のつどい

 
 愛知県社会保障推進協議会などでつくる実行委員会は2日、名古屋市内で「第8回介護労働者のつどい」を開催。介護施設や社会福祉協議会の職員、ホームヘルパーら40人が参加し、介護保険制度改善の運動などを交流しました。

 介護保険制度が始まって16年。介護現場で働く人たちの処遇は改善されず、人手不足は深刻です。交流でホームヘルパーの女性は「制度改悪が続き、利用者の希望するサイービスができない。食事作りはいいが、一緒に食事するのはダメ。生活用品の買い物はいいが、仏壇に供える花は生活支援でないのでダメと制約が多い。利用者の立場にたった制度に改善する必要がある」と話しました。
 社会福祉協議会の女性職員は「介護現場の人手不足は深刻。奨学金を借り、大学で社会福祉士の資格を取得し就職しても、低賃金で『奨学金が返せない』と次々と退職していく。介護労働者の待遇改善、給付型奨学金制度など急がれる」と語りました。

 交流に先立ち、大阪府豊中市社会福祉協議会の勝部麗子さんが「声なき声に寄り添って~私たちの福祉の仕事のあり方を考える」と題して講演。勝部さんは中途障害者、高齢者虐待、引きこもり、ゴミ屋敷問題の相談・支援の取り組みを紹介し、「一人ぼっちをつくらない。困窮と孤独に苦しむ人たちの絆と支援を紡ぐのが私たちの仕事」と強調しました。
(10月6日 しんぶん赤旗)