愛知宗教者九条の会は25日、憲法を守るため、宗教者の立場から憲法を考えようと名古屋市中区の東別院会館で学習会を開きました。住職や牧師、市民ら15人が参加しました。同会は2005年に結成し、学習会など行っています。
日本イエスキリスト教団名古屋教会の松浦剛牧師があいさつに立ち、「宗教、宗派が違うもの同士がひざをあわせ、9条を語れるのは素晴らしいこと。9条を守るためにはどうすればいいか、お互いの立場から考えたい」と話しました。
平川氏は、仏教において、生前の悪い行為の結果として死後には地獄、餓鬼(がき)、畜生の3つの世界=三悪道=があることを紹介。現行憲法と自民党改憲草案を比較し、自民党が目指すところは、戦争(地獄)、貧困(餓鬼)、国民を憲法で縛ること(畜生)だと批判しました。
平川氏は、憲法の危機は、あらゆる宗教者にとって大きな課題だと述べ、「安倍政権を支えているのは、『今だけ、金だけ、自分だけ』という人々の心のうちにあるもの。この精神構造を変えていかなければいけない」と話しました。
浄土宗の鈴木孝子さん(83)は「宗教の根本は平和を求めるもの。宗派の違いを超えて、戦争のない安心できる社会を求めていきたい」と語りました。
(9月30日 しんぶん赤旗)