沖縄の辺野古新基地と高江ヘリパッド建設に抗議するコンサートが25日、名古屋市中心部の栄・もちの木広場で行われました。久々の晴れもようの中、正午から夕方6時まで、のべ250人の市民が参加しました。実行委員会主催。6回目。
浅野義高実行委員長は、「辺野古新基地建設で、福岡高裁は国いいなりの不当判決をくだした。ますます政府は強行してくるだろう。名古屋から声をあげて連帯していこう」とあいさつしました。
コンサートはバンドライブ、三線、舞踊など多彩に取り組まれ、16グループ50人以上が好演しました。繁華街を行き交う若者も足を止めるなど反応もありました。
沖縄県与那国島出身で、わしたゆんたくバンドの浜盛重則さんは、「沖縄の民意を無視する安倍政権には、怒りしかない。基地建設を止めるには、日本全国の民意が必要。翁長雄志知事と一緒に、たたかっていきたい」と語りました。
コンサート後には、ゆんたく(しゃべり場)が開かれ、参加者らが交流しました。高江の座り込みに参加した男性(66)は、「機動隊が市民を排除していくのを目の当たりにしてきた。許せない」と語気を強めました。SNSで知り、参加した男性(41)は「一人ひとりが主権者として立ち上がらなきゃ、政府のやりたい放題になる。絶対に止めなきゃ」と話しました。
会場内には、辺野古、高江の抗議運動の様子の写真や、米兵による女性暴行事件の年表が展示されました。
日本共産党の本村伸子、民進党の近藤昭一両衆院議員が参加。本村議員は「臨時国会では野党共闘を発展させ国会内外で安倍内閣と対峙(たいじ)していく」。近藤議員は「日米地位協定の改定が必要。辺野古新基地は絶対にいらない」とあいさつしました。
(9月27日 しんぶん赤旗)