愛知県の航空自衛隊小牧基地近くの市之久田(いちのくた)中央公園で25日、戦争法廃止、愛知を戦争の拠点にさせるなと「第20回小牧平和県民集会」が行われました。県内の労組、婦人、業者、平和団体などでつくる実行委員会が主催し昨年を超える450人が参加しました。
実行委員長の望月敦・尾張中部地区労働組合総連合議長は開会あいさつで「戦争法成立1年。いよいよ自衛隊に新しい任務が押し付けられる」と指摘し、小牧基地は輸送が主任務なので、現地に行かされる危険があると警告しました。
基地に隣接した三菱重工の工場ではF35の組み立て、整備をすることになります。望月氏は「韓国などからいつでも飛来することになる」と新たな軍事拠点化の恐れも訴えました。
日本共産党からは本村伸子衆院議員と、下奥奈歩県議が来賓あいさつ。周辺自治体の市町議員も参加しました。本村議員は「愛知が戦争の拠点にならないようみなさんと頑張る」と決意表明しました。民進党の近藤昭一衆院議員、森本かずよし6区総支部長からメッセージが寄せられました。
名古屋市守山区から参加した76歳の男性は「ここ1カ月、短い間隔で離陸する訓練が行われるようになった。アメリカへの協力から、激しくなったのか」と懸念しました。
南スーダン派兵、基地機能強化、オスプレイの県営空港利用などに反対する集会アピールを採択。後日、同基地に届ける予定です。集会後、小牧駅までデモ行進が行われました。
(9月26日 しんぶん赤旗)