名古屋市議会本会議で日本共産党の藤井ひろき議員が14日、議案外質問に立ち、繁華街における客引き行為などの防止について、市の対応をただしました。
藤井議員が昨年11月議会で初めて「客引き」行為を取り上げて以降、地元紙やテレビも特集を組み、規制を求める声が高まっています。
藤井議員は、名古屋・金山両駅周辺の飲食店が今夏、利用客向けにとりくんだアンケート調査の内容を紹介。376人から回答が寄せられ、「客引き」について「通行の妨げになる」「しつこい」との声が大多数で、「規制が必要」と答えた人は92%にのぼりました。藤井議員は「本格的な実態調査が必要だ。(市長が)『訪れたいマチ、ナゴヤ』というのであれば繁華街を訪れる市民、観光客の立場に立って、一刻も早く条例を規制すべきだ」と迫りました。
中田英雄・市民経済局長は「一定のルール作りが必要だ。職員による調査を行っていきたいが、今後詳細な実態調査や他都市の施策状況を把握しつつ、情勢制定を含め、しっかりと検討したい」と答えました。
藤井議員は、リニア名古屋駅の工事に伴う用地買収の問題点についても追及。地権者から「情報が少ない」「丁寧な説明がない」など不満の声があがっていると述べ、「JR東海に対して強い姿勢で改善を求めるべきだ」とただしました。黒田昌義・住宅都市局長は「JR東海に丁寧な説明と対応に努めるよう申し入れる」と答えるにとどまりました。
(9月16日 しんぶん赤旗)