原発再稼働反対、即時原発ゼロを求める金曜行動が行われた２日、名古屋市中区の名古屋東別院で京都大学原子炉実験研究所研究員の今中哲二氏を招いた講演会が開かれました。
会場いっぱいの１００人を超える人が参加しました。
今中氏は「原発事故から５年～テェルノブイリと福島の放射能汚染を考える」と題して講演。「原子力をエネルギーとして使うのはたいへんなリスクがある」と述べ、原発の危険性、放射能の人体への影響について詳しく説明しました。今中氏は避難区域の除染政策の見直し、国の責任で健康追跡調査を提起しました。
参加者からの「安倍晋三首相は日本の核武将は否定しない。日本の核開発はどのように進行しているのか」「今、福島原発から放射能はどのくらい出ているのか」などの質問が出され、今中氏は「日本は『核は持たないが技術は持つ』の方針。だから問題のある『もんじゅ』を廃止しない」「福島原発の大気中への放射能は問題より放射能に汚染された地下水が海に流れてることが大問題だ」と答えました。
講演後、各地の金曜行動に呼応して、参加者全員で「原発いらない」「再稼働反対」とコールを行いました。
４年前に東北に被災地ボランティアいった女性（62）は「いまだに福島では多くの避難者がいる。福島原発事故も終息していない。こんな状況の中で国や電力会社の原発再稼働は許せない」と話しました。
（９月７日 しんぶん赤旗）