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何としても憲法守る あいち・平和のための戦争展

 
 「あいち・平和のための戦争展」が11~14日、名古屋市昭和区の市公会堂4階ホールで開かれ。のべ1800人が訪れました。主催の実行委員会には、県内で戦争体験を記録、伝承している市民グループや平和運動に取り組む40団体が参加しました。

 実行委員会代表の倉橋正直・愛知県立大学名誉教授は「展示会は、各分野の市民運動の活動報告の場でもあります。参院選では改憲勢力に3分の2の議席を取られましたが、何としても平和憲法を守っていきたい」と話しました。
 会場では▽日本の軍拡と世界▽平和な世界を求めて▽日本の加害責任▽戦時下の愛知―のテーマごとに区切られ、参加団体が詳細な解説パネルや、戦時中の学校教育で使用された地図など貴重な資料を豊富に展示し、訪れた人たちは一つひとつ丁寧に見入りました。

 あいち沖縄会議、命どぅ宝あいち、ピースあいちの3団体による特別企画展も開かれました。沖縄の米軍占領下の歴史や辺野古新基地建設反対、高江のヘリパッド建設反対のたたかいの様子などの写真やパネルが展示されました。
 愛知朝鮮中高等学校(豊明市)の女子生徒がオープニングで「チョゴリ」「トラジ」のの2曲を披露。3年生の女子生徒は「お互いの理解を深め、みなさんとのふれあいを大切にしていきたい」と話しました。中国・南京市の「民間抗日戦争博物館」の呉先斌館長もあいさつしました。

 展示を見ていた豊川市の女性(29)は、「祖母が戦時中に豊川海軍工廠(こうしょう)で働いていました。戦争は身近なものだと思い、初めて参加しました。当時は着物でも銃や戦艦の柄が流行していたのは衝撃でした」と話しました。祖父母と一緒に訪れた小学5年生の女子児童は、「戦争について、もっと勉強していきたい」と語りました。
(8月19日 しんぶん赤旗)