愛知県労働組合総連合（愛労連）は29日、最低賃金（時給）の１０００円以上の実現を求め、名古屋市中区の官庁街で宣伝しました。
愛知県最低賃金審議会がこの日から、中央最低賃金審議会の最低賃金（時給）の目安決定（27日）を受け、本格的な審議を始めました。しかし、この審議会は大企業労組出身の委員が中心です。愛労連は、中小企業で働く労働者や医療・介護・福祉分野の労働者、非正規労働者など当事者の意見を聞くべきだと訴えています。
愛知県の最低賃金は８２０円です。中央最低賃金審議会の引き上げ目安は25円。目安通りならば８４５円。週５日、８時間働いても月額15万円にしかなりません。
建交労愛知学童保育支部の田村一志さんらが次々とマイクを持ち、「愛労連がおこなった最低生計費調査結果では名古屋で一人暮らしするには月22万６千円が必要で、時給に換算すると１３００円以上です」、「格差と貧困の解消めざし、今すぐ最賃１０００円以上に」、「パートの女性や外国人は最低賃金ギリギロで求人募集をしている。25円の引き上げでは生活できない」と訴えました。
愛労連は27日、愛知労働局に現在の最低賃金８２０円をすぐに１０００円以上の引き上げを求める要望書と１万４８４３人分の署名を提出しました。
（７月３０日 しんぶん赤旗）