安倍政権の改憲を阻止し、九条を守る世論を広げるため、あいち九条の会は23日、名古屋市中区で「第12回愛知県下九条の会、学習・交流集会」を開きました。県内には地域・職場で約300の「会」が活動。この日は53の地域・職場から102人が参加しました。
開会あいさつで代表世話人の山内一征氏は「参院選で改憲勢力が3分の2を超えた。改憲阻止へ会を拡大強化し、学習を強め、幅広い団体と改憲反対の共同を広げよう」と訴えました。
各地の「会」が活動を報告しました。
あぐい九条の会(阿久比町)の男性(90)が「5000人を目標に戦争法廃止の2000万署名に取り組んだ。人口の2割を超える6000人以上が署名した。改憲ストップへさらに運動を広げる」と報告すると会場から大きな拍手が湧きました。
菱野九条の会(瀬戸市)は「会報を年4回発行し、地域の6000戸に全戸配布している」。みずほ九条の会(名古屋市瑞穂区)は「昨年の強行採決後、毎月19日、戦争法廃止宣伝をしている。回を重ねるごとに子育てママや若者の参加が増えている。保守の元議員も参加している」と報告しました。
昭和九条の会(名古屋市昭和区)の世話人は「区内には高校・大学が多い。改憲阻止には今後を担う若者にアピールすることが大切。毎年おこなっている平和のつどいやピースパレードの案内ビラを学校周辺で配布している」と話しました。
交流会に先立ち同会事務局次長の本秀紀氏(名古屋大学教授)が「参院選後の憲法をめぐる情勢について」と題して講演。「自民党改憲草案の危険性を広げ、日本国憲法の価値を広げ、沖縄をはじめ国内の様々な運動と結合して、『本当に改憲を止めるんだ』の思いでやれることはやりきろう」と強調しました。
(7月26日 しんぶん赤旗)