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声あげる主権者に 経済・雇用・貧困など議論

 
 戦争と平和の資料館ピースあいち(名古屋市名東区)が5月29日、SEALDsの奥田愛基さん、森原康仁・三重大学法律経済学科准教授を招いたトークイベント「行動する主権者になる!」を開きました。120人が参加し、会場は超満員になりました。

 トークイベントは昨年11月に続き2回目。今回は、「戦争がないだけが平和じゃない」「若い人が経済的に追い詰められ、損をするような国はおかしい」と経済、貧困、雇用、教育などにも焦点をあて語り合いました。
 森原氏が問題提起しました。2011年以降、実質賃金が下がり、内需も振るわない。社会保障費削減など、所得の再配分がされず貧困が広がっている。もっと社会保障、教育にお金をまわすべきではないか」と話しました。
 奥田さんは、秘密保護法反対の活動をはじめたときは10人もいなく、政治家にもあってもらえなかったことを紹介し、「政治を争点にするために声をあげよう」とよびかけ。「政治家は市民の鏡で、いまは市民の声で政治が変わる社会への過渡期。政治の争点がはっきりすれば、選挙がもっと盛り上がる」と強調。SEALDs TOKAIの岡歩美さんは「選挙までにやれることをやりきりたい」と発言しました。
 戦争体験の語り手の鈴木忠男さん(90)は「主権者である若者が個々の力を結集し、自分たちのための政治改革に声をあげるしか道はない。安心して暮らせる平和な日本のために奮起してほしい」と若者を激励しました。

 10代の参加者からの質問が紹介され、「奨学金が高いなら、数年働いてから大学に行けばいいんじゃないか」。奥田さんは「大学は1000万円ぐらいかかる。一体何年働けば、大学費用をためられるのか。誰でも自由に学べる環境が必要」と答えました。
 参加した大学2年の女性は「友達を誘って選挙に行きたい。政治がヤバイと気づいてからじゃ手遅れ。若い人に政治の関心を広げたい」と話しました。
(6月1日 しんぶん赤旗)