愛知県尾張旭市で21日、九条の会・尾張旭が10周年を迎え、俳優の宝田明さんを招いた講演会を開きました。650人が参加し、会場は熱気に包まれました。
主催者あいさつで城山喜男さんは「平和が大好き。憲法9条がいかされる日本にしていこう」と話しました。
宝田さんは旧満州(中国東北部)での戦闘体験を語り、「憲法9条は日本の宝です」と強調しました。ハルビンで終戦を迎え、その後なだれこんできたソ連軍に銃撃され、腹部から麻酔なしで銃弾をとりだしてもらったことを紹介し、「戦争は罪のない民が犠牲になる。憎しみ、憎悪しか生まない」と語りました。そして、「若い人にも平和な未来を渡すためにも真実を伝え、行動していきたい」と話しました。
参加した男性(71)は、「憲法違反の戦争法は許されない。改憲派を参院選で落とさなきゃいかん」。2000万署名を250人分集めたと話す男性(70)は「戦争に駆り立てた人を崇拝する安倍首相を退陣させ、戦争法を廃止させる」と語りました。
講演に先立ち、高校生らによる平和への思いを込めた群舞や歌が慰労され、会場から大きな拍手が起きました。日本共産党の本村伸子衆院議員、民進党の山尾志桜里衆院議員からメッセージが寄せられました。
(5月24日 しんぶん赤旗)