■ 長谷部恭男氏と高橋源一郎氏対談
夏の参院選から18歳選挙権が始まるのを前に愛知県弁護士会は15日、「立憲主義と18歳選挙権」をテーマに名古屋市内で講演・対談を行いました。憲法週間記念行事として開かれたもので名古屋市との共催。
長谷部恭男早稲田大学教授と作家の高橋源一郎氏が対談し、弁護士会側から18歳選挙権で文科省が高校生の政治活動を届け出制にする通知を出したことをどう考えるのか質問がありました。
長谷部氏は、政治に関わるということは、ある問題で党派に分かれたり、たたかいあう場に身を置くことでもあるとし、政治活動を規制し無菌培養の状態で投票所にいくことに意味があるのか疑問であり、主権者として社会に関わる上でむしろ政治活動の経験は必要と表明。
高橋氏は「課外活動のことで、届け出制にするのは人権問題であり違憲ではないか」としました。
石原真二県弁護士会長は主催者あいさつで18歳選挙権は、日本の将来を担う若者のを意見を聞く上で重要なことだとし、会場にいる若者に向かって「きょう聞いた話を友人と共有し合ってほしい」とのべました。
(5月16日 しんぶん赤旗)