東日本大震災の経験から南海トラフ大震災に備えようと、名古屋市で11日、3・11を明日につなげるシンポジウムが開かれ、70人が参加しました。
東日本大震災の復旧支援に携わる、国交労組の青山浩さんが交通インフラ、青年司法書士協議会の林一平さんが陸前高田の避難住宅訪問・相談活動、福島再生支援東海ネットワークの小早川喬代表が飯舘村の調査・支援を報告しました。
名古屋大学減災連携研究センターの福和伸夫所長が「南海トラフ地震にどう備えるのか」講演しました。南海トラフ地震は30年以内に70%の確率で起きると言われ、県の想定死者数は最大2万9000人。福和所長は、「自分の身は自分で守れるように、減災・防災に最大限の努力をしなければいけない」と話しました。
劉永昇・風媒社編集長は古地図から見る名古屋の地形の特徴について述べました。
天文部所属の高校1年生4人組が東日本大震災の経験から防災の意識を高めたいと参加。「名古屋駅周辺の地盤が弱いことを初めて知った」「阪神・淡路大震災は教科書でしか知らない」「帰ったら部屋のタンスが倒れないようにつっぱり棒をしたい」などと語りました。
(3月15日 しんぶん赤旗)